.yag_ays_history

... and stuff.

九井諒子の新刊は,なんだかんだで半分以上はFellows!などで読んでいた作品だったので,読みそこねていた部分を補完する形となった.人魚禁猟区なんかは同人誌ショップで探そうかとも思っていたのだけれども,単行本化してくれて嬉しい限り.

その中で「わたしのかみさま」という話がある.この話って自分でFellows!買って読んだわけでもないしなーと考えていたらふと思い出したのだが,たまたま今年の春に千葉の温泉旅館に1冊だけ置いてあったFellows!を読んだのだった.この旅館,なかなかに変わった旅館で,大抵の旅館の待合室にある漫画なんてものは,あっても大昔のジャンプの単行本なんかが飛び飛びである程度というのが相場(だと思う)のだが,この旅館の漫画のラインナップはえらく洗練されていて,萌系の比較的新しい単行本から同人誌に至るまで,明らかに旅館の息子が集めたであろうタイトルの数々.あの光景はなんとも異様というか何というか,友達の家にいって本棚を漁る時のような感覚で,温泉宿という空間から一気に現世に引き戻された気がした.その中に九井諒子の漫画が載ったFellows!があったからこそ,私は単行本化する前に読むことができたのだが,今考えるとなんでFellows!のあの巻だけあったのか謎で仕方がない.

Fellows!(Q) 2011 AUTUMN

Fellows!(Q) 2011 AUTUMN "Quiet" (ビームコミックス)