.yag_ays_history

... and stuff.

PS3を買って「風ノ旅ビト」というゲームをプレイしたのだが,これが非常に素晴らしいゲームで,ラストには感極まって号泣してしまった.物語やゲームの内容に関してはネタバレになってしまうのでここでは避けるが,とにかく操作して楽しいゲームだった.
それで,PS3のゲームにはトロフィーシステムというやりこみ要素があるのだが,これを集めるの難しく幾つか集めるだけでもかなり大変だった.トロフィーの条件として普通に遊んでいて取れるものから隠し要素を含んだものまで様々あり,条件を達成するためにアレをやったりコレをやったりと,ゲームの中を果てしなく彷徨うことになる.ひたすら無意味なことを続けたり来た道を戻ってみたり,とにかくただひたすらに何かを探しまわる.旅に同行している仲間も,さぞかし変なことしてる奴がいると思われていただろうと思う.
そんな感じでぼんやりとゲームをしていると,たまに自分のプレイしているキャラクターを客観視しだすことがある.「何やってるんだろうコイツ」とか「もうちょっと頑張れよ」とか,自分がプレイしているくせにあたかも人事のように考えてしまって笑いそうになる.ただ,そうやって一通り考えた後,ため息をついて「まあこういう奴がいてもいいよな」と,毎度のことながら変に納得してしまう.ただひたすらに出口に向かう必要はないのだ.時には迷ったり意味のないことをしたり,ただただ絶望して立ち尽くしたりしても良いのだと,肯定とも慰めともつかないような気持ちになる.
ゲームそのものもを遊ぶことも楽しいのだけれども,やはり自分の頭で色々と考えることの方が楽しい.そういう意味でも,考えるキッカケ,考える時間,考える雰囲気を作ってくれるような良いゲームだったと思う.