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少し開いた時間で「遺伝子の川」を軽く読む.リチャード・ドーキンスの主張は粗方知っているとはいえ本自体は数冊しか目を通していなかったので,基礎くらいは抑えておきたいという感じがあり数冊纏めて購入していたもののうちの1冊だ.
この本は主張が非常に明確でタイトルに全て集約されるといった感じで,初学者にとってはとても良い本だと思う.進化生物学を説明する上での実例も豊富で楽しめるし,なにより専門的は話が殆ど出さずに説明していて読みやすい.じゃあ大体知っていれば何も得るものが無いかといえばそうでもなくて,種分化や進化距離の考え方の基礎からきちっと説明されるため,意外と忘れがちな前提部分も含めて,読んでいて個人的に再認識させられた点が幾つかあって面白かった.
まあここまで書いておいて難だが,個人的な感覚としてはある程度知識があればリチャード・ドーキンスなら「利己的な遺伝子」の方を頑張って読んだほうが有益そうではある.
- 作者: リチャード・ドーキンス,Richard Dawkins,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1995/11
- メディア: 単行本
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- 作者: リチャード・ドーキンス,日高敏隆,岸由二,羽田節子,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 単行本
- 購入: 19人 クリック: 262回
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