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最近読んだ本
- 作者: 朝永振一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1976/06/04
- メディア: 文庫
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全体的に物理の話ではあるが,その中に出てくる「科学に対する第三の意味付け」において,科学全般に関して
- 「科学は人間を幸せにする」
- 「科学は人間を不幸にする」
といった立場に依存する意義以外に,もう一つの第三の意義があって,それが大切であり科学者が見出していくべきものであると述べている.それには,子供が持つ無邪気な好奇心で突き進むのではなく,好奇心をもう少し深く掘り下げる必要がある,そこに科学の本当の意義がある,としている.
この部分だけ講演録の中身からは少し浮き出た内容となっているが,20世紀前半の素粒子物理学の功罪を受けて話しておかなければいけないことだったのだろう.
お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」 (双葉文庫)
- 作者: 有吉弘行
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 文庫
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普段はタレント本なんて買うタチじゃないんだけど,TVで見ていて気になったので1冊くらい読んでおく感じでざっと通読した.言ってることは基本的にTVで喋ってる内容とさほど変わらないんだけども,頂点を取ってから一転して落ちていく様が結構リアルに書かれていたのが興味深かった.現状を維持してると感じている時点で既に落ち始めているというのは,正にその通りだと思う.
- 作者: 栗村修
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2012/04/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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クリリンの本.ロードバイクのエントリーモデルを数年前に買ったはいいものの,専ら都内の移動に使うくらいで余り遊べていないので,勉強を兼ねて読んでみた.特段目新しい内容は無かったけど,お金のかかるプロスポーツにありがちな「あれを使わないといけない」「これが無いといけない」といった限定主義っぽい内容ではなく,きちんとライトユーザを意識した書き方で非常に好感が持てたので良かった.
- 作者: 羽生善治
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07
- メディア: 新書
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羽生善治の新書は他にも
などが出ているけれども,内容は結構重複している部分が多いので,どれか1冊読めば十分だと思う.それだけ自分の中で考えが整理されているということだろう.
羽生善治という天才の存在が将棋の地位と知名度をここまで押し上げたという意見には全面的に賛成できる.同時に執筆方面でここまで一般にリーチできるというのもやはり恐るべき才能と言わざるをえない.